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ソーラーキャンドルのその他の情報
ソーラーケーブルを生産している、電線メーカーはわかりますでしょうか。
ソーラーケーブルについていろいろと調べておりますが、ネットで数社見つかりますが、その他メーカーがわかりません。
>ソーラーケーブルについていろいろと調べておりますが、
>ネットで数社見つかりますが、その他メーカーがわかりません。
ソーラーケーブルという技術分類が、よくわかりませんが、当方の仕事の関係では、車両用耐熱電線、耐熱性航空宇宙機器用電線、その他、舶用ケーブルを、そのまま使用してソーラー用途としております。ソーラーカーなどでは、テフロン皮膜の航空機用電線を使用しております。日立のポリフレックスあたりなどがありますが、どのメーカーでも製造しているはずですので、問い合わせてみてください。
ソーラー用途では、
使用温度 - 40℃から 90℃、耐紫外線UV、フレキシブル(IEC 60228 class5)、外部環境での使用、耐電圧(DC1000V)、機械的強度、2重絶縁若しくは強化絶縁(IEC 60335-1/IEC 61140)が検討項目といわれております。現時点で、新幹線車両などで使用される電線や航空宇宙機器用電線などは、まったく問題なく使えます。可撓性(かとうせい:フレキシブルの事)を保ちながら、耐熱温度150℃ぐらいの電線もあります、耐紫外線特性、耐放射線性、外部環境など、仕様や性能に不足する事はありませんし、ソーラー用途というのは、あまり大した規格ではありませんので、特別に考えることは無いと思いますが、そのあたりはコストも関係してくる事ですのでメーカーに問い合わせてください。
購入コスト(価格)の事もあると思いますので、何社か、ご紹介しておきます。
住友電気工業(http://www.sei.co.jp/index.ja.html)
フジクラ(旧・藤倉電線)(http://www.fujikura.co.jp/)
日立電線(http://www.hitachi-cable.co.jp/index.html)
昭和電線(http://www.swcc.co.jp/)
三菱電線工業(http://www.mitsubishi-cable.co.jp/)
古河電気工業(http://www.furukawa.co.jp/)
日合通信電線(http://www.nichigoh.co.jp/index.htm)
−−−−追加
>規格も日本、アメリカ、欧州とあり、それぞれ異なるようですが、把握できておりません。
>参考になる資料等、ネットで確認出来るでしょうか。
電線の規格等は製品と関連しておりますので、技術資料として、各メーカーから取り寄せてください。規格関係の情報は、ネット上では「勘違い(かんちがい)」が混じっている事が少なからずありますので、ネット上の調査のみで製品設計することは、たいへん危険です。ご検討されている製品の各規格が、どれに準拠しているかは、メーカー資料のほうが的確だと思います。
>絶縁・シース共に架橋ポリエチレンを使った、太陽光発電システム給電用ケーブルの電線メーカーがあるようですが、
基本的にポリエチレンは、製造工程で水分子を含みやすく、ボイド(気泡)を生じたり、熱変性しやすい素材ですので外部環境特性は、あまり良くないということがあります。その際はシース材に耐環境性の良い素材を使ってポリエチレンを保護するという芯線構造をとります。機器用電線などで絶縁とシースを兼用する場合は、環境性と絶縁性について確認します。電界は挿入された比誘電率ぶん低下するという性質があり、ポリエチレンの比誘電率は、他のプラスチックよりも高いため、高電圧を絶縁する場合や高周波の絶縁によく使用されます。そうした反面、紫外線と水に弱く、分解されやすい性質があり、熱で変形しやすいという性質もあります、ポリエチレンは架橋することで、熱には強くすることができますが、水と紫外線、放射線に弱いという性質までは変わりませんので、外部環境性は良くないという欠点があります。現在では「エコ電」といってエコ電線の外装に使用されることもありますが、その理由は焼却炉で、電線が燃やされたときに、ダイオキシンを生成しないということで、用いられているだけです。このような種類の電線を外部に使用する場合は、紫外線と雨水などの水分、酸(酸性雨)などに十分、配慮する必要があります。通常、耐環境性ポリエチレンは基本的に架橋されており、ビニルや耐環境性素材を混合するのが普通です。そうすると電気絶縁性がビニル程度に下がる可能性があります。このように、電線の性能はシース材によって変わりますので、詳細については、電線メーカーと、しっかり折衝されるよう、お勧めします。